本発明は、極端な火災危険が起きた場合に、建物の高層階に住んだり、働いたりする人々の生命維持のための防災設備の設計および利用に関する。技術的な効果として、各フロアの建物のファサードに沿って、建物内に装置を固定してコンパクトに配置することが可能である。結果は、高層ビルからの緊急避難装置が、各フロアから煙がない安全な外部空間への出口を備えた階段を構成することによって達成される。装置は建物のファサードに沿って配置される。チャンネル(溝形鋼)で作られたカーカスが含まれており、中にあるリングの周囲に支持ローラーが配置されている。階段のカーカスは、中央フレーム、左側フレーム、右側フレーム、および閉鎖フレームの4つの部分で構成されており、輸送後にネジで固定するように製造されている。支持ローラーは、建物のスラブに取り付けられた支持プレートに配置され、カーカスに溶接されたプレートの穴の内面に寄りかかる。カーカスは、上部フライトとパンタグラフで階段の中間踊り場に接続される、パンタグラフは2つのパワートラスに変形し、中間踊り場の水平方向を可能にする。下部フライトのステップ方向は2本の折りたたみロッドによって設定される。ロッドの上部はカーカスに取り付けられ、ロッドの下部は下部フライトの下部に取り付けられている。階段のレールにはカウンターウェイトがあり、空圧駆動で作動しているロックピンを取り外すと、レールが自動的に上げられる。レールの垂直位置の固定は、自重で落下するロッドによって行われる。手すりのロッド間は、補強リブを備えたプロファイルで作られたレールで満たされている。間踊り場のレールは、互いに独立した3つのレールで構成されている。左側、右側、および後ろのレールである。左側のレールは複合であり、2つの相互接続された部分で構成されている。 上と下のローラーは階段を水平位置に保持し、偶力を生み出す。階段の回転と停止は、発動させるウェイトと制動させるウェイトによって可能になる。両方のウェイトはガイド部品に沿って移動する複数のワイヤーロープとワイヤーロープクリップで架構に接続される。回転後、発動ウェイトは主要部分と支持部分に分けられる。この装置には、上死点で発動ウェイトの主要部分を停止するロックピンと、制動ウェイトと一緒、回転後にカーカスから落下し、階段の元の位置に対して垂直に停止する中央ロックピンが含まれている。
18の図


















本発明は、極端な火災危険が起きた場合に、建物の高層階に住んだり、働いたりする人々の生命維持のための防災設備の設計および利用に関する。
防火は、高層ビル内の人々の安全を保障するための最も重要な要素の1つです。高層ビルの防火の要件は、その機能目的、全体の高度、使用される構造、火災の時に使用される手段および機器によって異なる場合がある。
高層ビル内の防火の特徴は、火災発生時に人を避難させることが非常に困難であると同時に、火災その物を消し止めることも困難であるということだ。高層ビルの避難経路の1つは階段であり、建物の階数とともに煙の危険性が高まる。使用階段の安全を確保するために、それは煙が染みないように製造される。このため階段の設計は、フライト、特に外への出口が、そこに火と煙が染みることを予防し、および階から階への避難中にフライト間のスペースに火と煙が漏れる場合、迅速に除去することを考慮している。
もう1つの高層ビルからの避難経路は、火災が発生した場合に煙が出ないようにする必要がある非常用エレベーターである。これは、エレベータシャフトに異常高圧を発生させ、煙や火がエレベーターシャフトを通って階に広がるのを防ぐ換気システムによって保証される。
人々を救うためのある手段としては、階段からアクセスを保証しなければならない高層ビルの陸屋根である。ヘリポートの屋根が装備されている場合、火災時の屋根から人々の避難を行うことが可能である。ただし、強風や非常に多くの煙の場合、ヘリポートの使用は困難、または不可能になる。
現時点においては、緊急時に多くの人々、特に高齢者、子供、不自由な方、妊婦、病気やけがをした人と同伴者(以下「移動制約者」という)、を迅速で安全に避難させる信頼できるシステムがない。
既知の多機能自己避難装置(RF特許番号2319525、国際特許分類A62 B 1/00、2008年3月20日公開、公報番号8)には、剛性のあるステップを備えた耐火材で作られたワイヤーロープ縄梯子が含まれている。階段は窓の開口部に固定されており、安定した位置を確保するために下げ振りがある。リュックサックに接続するためのハーネスには、階段のワイヤーロープと交互に接続するためのカラビナがある。耐火カーテンは、リュックサックの側面に巻いた形で固定されている。
この装置の欠点は、下降する場合に、特に移動制約者を救助るとき、その使用に特別なスキルが必要になることだ。
既知の高層建築物からの緊急避難装置(RF特許番号2305577、国際特許分類A62 B 1/02、2007年9月10日公開、公報番号25)には、折りたたみヒンジ式のプラットフォームの形状に作られたキャビンが含まれている。周辺には伸縮性のある囲まれた自動膨張式フェンスがある。キャビンは、窓の開口部の下部の壁龕に非作動位置に設備されている。
プラットフォームの両端には、支持ビームとプラットフォームにヒンジで接続され、動きが制限された伸縮式支持要素が取り付けられている。支持ビームに沿ってワイヤーロープが固定されている。それらは、窓の開口部の上部に設備されたブロックを介して、窓の開口部の下部に設備された自動ブレーキキウインチと接続されている。プラットフォームを取り外すために、 プラットフォームの表面にコンストラクションレンチが固定されている。
この構造の欠点としては、その複雑さと避難用の助手席の数が限られていることである。
既知の高層建築物からの緊急避難装置(RF特許番号2311934、国際特許分類A62 B 1/02、2007年12月10日公開、公報番号34)には、ワイヤーロープに固定されたキャビンとそれを上げるウインチ、自律駆動の電動機、ウインチに接続された引き綱、ストッパー、電動機と接続された操作卓が含まれている。装置には、高層建築物の屋根の下の支持要素に取り付けられた水平モノレール、支持ローラーとガイドローラーによってモノレールに沿って移動する機能を備えたブロックが取り付けられたフレーム、キャブを上げるウインチと同じハウジングに取り付けられたシャントウインチがある。キャブを上げるウインチはモノレールに硬く固定されている。シャントウインチは、ウインチハウジングの反対側のモノレール端にあるシャントウインチのワイヤーロープで固定されたシャントウインチのブロックを通じてフレームに接続されている。キャビンのストッパーはその屋根にあり、ローラー付きのバーの形で作られている。非作動状態のキャビンは、高層建築物の基礎の土の壁龕にあるシェルターに存し、その上部は簡単に破壊される天井で保護されている。操作卓はラジオの無線通信によってウインチに接続される。ウインチには、シェルタールームの壁龕に装備されている圧縮機とエアダクトで接続されている空圧駆動がある。
この装置の欠点は、その扱いにくい構造、高い製造コスト、および救助できる人数の制限である。
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R. Yansufinによって発明された既知の耐熱シールドの自走式避難階段(RF特許番号2326226、国際特許分類 E06C 9/06、2008年6月10日公開、公報番号16)には支持フレーム、側面の支持ラティスフェンス、正面のラティスフェンス、穴あきU字パイプからの水の流れによって洗浄と冷却され、建物と階段の間に配置される金属シートで作られたレール、階段のフライトと半踊り場が含まれている。半踊り場統合後2倍の大きな踊り場に形成し、それの側面に枝管とバルブ付きの水道パイプ、消防用ノズルと消防ホース付きのロシアの「ROTTA 3-lugs」消防ホースカップリングとロシアの「ボグダノワ」消防ホースカップリングがある。支持フレーム上では、垂直軸上の経線の対称軸で、フレームの端部から等距離に電動機と遊星歯車機構と組み合わされた2つで対になるモノレールホイールを含むベケットが取り付けられている。支持フレームの点対称の軸上にドラム、スリップリング、流体継手、および階段がモノレールに沿って移動する側に関係なく、一方向回転する電動機を含むケーブル敷設装置が取り付けられている。建物の壁の周囲に沿って、ケーブル敷設装置のドラムと支持フレームの間のスペースで互いに等距離に、ケーブルのたるみを防ぐためにブラケットが取り付けられている。拘束されたI 型片持ち梁とブラケットのレベルの間の建物の突き出ている角に、ブラケットの下部と端にフックが付いた建物に向かって180度回転する半円筒形のケーブルプロテクターが取り付けられている。階段のコントロールパネルにある階段を呼び出すためのボタンがある。その結果、階段は窓に近づき、建物の垂直に沿うすべての窓と重なる。コントロールパネルは下のプラットフォームに設備することが可能である。
耐熱シールドの自走式避難階段の欠点は、製造と緊急事態での使用が複雑なことだ。
モジュール型カーカスで形成されている既知の高層建築物の外で使用昇降機付きの消防用、及び救助設備である(RF特許番号2442621、国際特許分類 A62 B 1/00、B66F 11/00。2012年2月20日に公開、公報番号5)。そのモジュールは建物に上下に取り付けられ、統一した構造を構成し、装置はあらゆる高度の建物に設備することができる。本装置は、3つの要素(剛性および/または柔軟なガイド上の取り外し可能で可搬式の昇降機、取り外し可能および/または取り外し不可能な装備用プラットフォーム、垂直および/またはフライトの階段)によって消防士、救助者と装備を持ち上げる、人を救助する、及び消火するという3つのタスクの実行を保証する。すべての要素は同時に使用され、相互に補完し、お互いに障害しない。いずれかの要素が故障している場合、残りの要素は全てのタスクを完了できる。
この構造の欠点は、その設計と使用が複雑なことだ。
提案された装置に最も近いのは、高層建築物からの緊急避難装置(RF特許番号2651656、国際特許分類 E06C 9/06、2018年4月23日に公開、公報番号12)であり、各フロアから煙がない安全な外部空間への出口を備えた階段を構成する。装置は建物のファサードに沿って配置され、カウンターウェイト付きのチャネルで作られたカーカスを含める。カーカスの内部には設備されたリングの周囲に支持ローラーが配置され、支持ローラーは建物の構成要素である基礎板に設備されている下部リングに寄りかかっている。本装置には、カーカスに溶接されたプレス成形の正方形で作られたレール付きの上部と下部のプラットフォーム、支線とレールを備えた上下の階段のフライトのパンタグラフが含まれている。カーカスのリングの円周に沿って引かれたワイヤーロープは、上部ブロックと下部ブロックを通る。ワイヤーロープには、ウェイトの軸を中心に回転できるビーム形と成するウェイトが取り付けられている。階段には、それが回転しないようにするロックピンと制御装置、および残りの建物のファサードの要素と同一平面上にあるフロントパネルが設備されている。
原型の欠点は、不十分な構造強度、構成要素の高コスト、分解された装置の輸送の不便だ。
本発明の技術的課題は、多数の人を煙がない安全な外部空間に緊急避難させるためのコンパクトで、簡単で、安全な装置を作成することである。この最大耐久性がある装置は、4つのモジュールに分割できるため、あらゆる距離で輸送を実施可能がある。
技術的な効果としては、各フロアの建物のファサードに沿って、建物内に装置を固定してコンパクトに配置することが可能になり、ワイヤーロープをトラスに代替することによって、堅牢が大幅に向上し、下部のパンタグラフを折りたたみ構造に代替することだ。支持フレームを4つのモジュールに分解することによって、分解された装置を勝手な距離で輸送できるようになる。
課題は、高層ビルからの緊急避難装置が、各フロアから煙がない安全な外部空間への出口を備えた階段を構成することによって達成される。装置は建物のファサードに沿って配置される。チャンネル(溝形鋼)で作られたカーカスが含まれており、中にあるリングの周囲に支持ローラーが配置されている。本装置は、カーカスに溶接されたプレス成形の正方形で作られたレール付きの上部のプラットフォーム、レール付きの上部の階段のフライト、プレス成形の正方形で作られたレール付きの上部の中間踊り場、レール付きの下部の階段のフライトからなる。カーカスは、上部フライトと上部のパンタグラフで階段の中間踊り場に接続される。下部フライトは下部のパンタグラフで中間踊り場に接続される。中間踊り場の水平位置は上の支線ワイヤーによって設定され、下部フライトのステップの方向は上の支線ワイヤーによって設定される。階段レールは空圧駆動によって上がる。レールは垂直位置にラッチで固定されている。手すりのロッド間は、ワイヤーロープで作られたレールで満たされている。中間踊り場のレールは複合であり、3つの相互接続された部分で構成されている。ロックピと制御装置、建物のファサードの要素と同一平面上にある保護パネルを備えたビームは階段が回転しないようにする。カウンターウェイトと偶力を生み出す上下のローラーは階段を水平位置に保持する。軸を中心に回転できるウェイトはワイヤーロープとブロックシステムによって階段を回転させる。1つのダンパーは階段を元の位置に対して垂直に停止する。2つのダンパーはウェイトを停止する。階段のカーカスの特徴は、中央フレーム、左側フレーム、右側フレーム、及び閉鎖フレームの4つの部分で構成されており、輸送後にネジで固定されていることです。支持ローラーは、建物のスラブに取り付けられた支持プレートに配置され、カーカスに溶接されたプレートの穴の内面に寄りかかる。カーカスに溶接されたプレス成形の正方形で作られたレール付きの上部のプラットフォームとレール付きの上部フライトも含まれている。カーカスは、上部フライトと上部のパンタグラフで階段の中間踊り場に接続される。パンタグラフは、中間踊り場の水平方向を設定する2つのパワートラスに変換する。下部フライトのステップ方向は2本の折りたたみロッドによって設定される。ロッドの上部はカーカスに取り付けられ、ロッドの下部は下部フライトの下部に取り付けられている。階段のレールにはカウンターウェイトが設備されて、空圧駆動で作動しているロックピンを取り外すと、レールが自動的に上がる。レールの垂直位置の固定は、自重で落下するロッドによって実行される。手すりのロッド間は、補強リブを備えたプロファイルで作られたレールで満たされている。間踊り場のレールは、互いに独立した3つのレールで構成されている。左側、右側、および後ろのレールである。左側のレールは複合であり、2つの相互接続された部分で構成されている。上と下のローラーは階段を水平位置に保持し、偶力を生み出す。階段の回転と停止は、発動させるウェイトと制動させるウェイトによって可能になる。両方のウェイトはガイド部品に沿って移動する複数のワイヤーロープとワイヤーロープクリップで架構に接続される。回転後、発動ウェイトは主要部分と支持部分に分けられる。この装置には、上死点で発動ウェイトの主要部分を停止するロックピンと、制動ウェイトと一緒、回転後にカーカスから落下し、階段の元の位置に対して垂直に停止する中央ロックピンが含まれている。
技術図面は、装置の実施例を示している。図1は、装置が折りたたまれて建物の蔵置場所内にあるときの、保管状態にある高層建築物からの人々の緊急避難装置を示している。図2は、パンタグラフが折り畳まれていない状態で、レールが上がっている装置を示している。図3は、保管状態での発動させるウェイトを示している。図4は、保管状態での変形可能な階段部を示している。図5は、動作可能な状態での変形可能な階段部を示している。図6は支持ローラーの締め付けを示している。図7は、保管状態での回転機構を示している。図8は、動作可能な状態での回転機構を示している。図9は、動作可能な状態での支持フレームを示している。図10は、動作可能な状態での階段の中間踊り場を示している。図11は、保管状態でのパンタグラフを示している。図12は、動作可能な状態でのパンタグラフを示している。図13は、発動させるウェイトのワイヤーロープ連結金具を示している。図14は、動作可能な状態での複合レールを示している。図15は、カーカスの中央フレームを示している。図16は、カーカスの左側のフレームを示している。図17は、カーカスの右側のフレームを示している。図18は、カーカスの閉鎖フレームを示している。
装置の動作方法
初期状態では、変形可能な階段部1は折りたたまれ、建物の蔵置場所2の中に保管されている。チャンネルで作られ、回転軸上に溶接され、穴4を備えたプレートからなる階段部1のカーカス3は、円周の周りに配置された支持ローラー5上に水平方向に載っている。支持ローラー5は、建物のスラブに固定された支持プレート6に取り付けられている。カーカス3は垂直方向で上部ローラー7、下部中央ローラー8、下部前側ローラー9に載っている。カーカス3は輸送後ネジで固定される4つの部分で構成されている(中央フレーム10、左側フレーム11、右側フレーム12、閉鎖フレーム13)。上部踊り場14はカーカス3に溶接されている。カーカス3は、パンタグラフ15、および上部フライト16を通じて中間踊り場17に接続されている。下部フライト18は、回転軸を通じて中間踊り場17に接続され、2本の折りたたみロッド19によってカーカス3に接続される。上部踊り場14、上部フライト16、中間踊り場17、および下部フライト18にはレールがあり、中間踊り場には3つの独立したレール(左20、右21、および背面22)がある。左側のレールは複合であり、2つの相互接続された部分で構成されている。建物の残りのファサードの要素と同一平面上にある保護パネル24を備えたビーム23は、階段部1を大気侵食などの影響から保護する。階段は建物から引き出したり、回転したりすることから保護装置25によって保持されている。階段部1のカーカス3は、支持ローラー5によって実行される回転中心を含める。装置は、2つのウェイト(発動ウェイト26と制動ウェイト27)を備えた回転メカニズムを使用して建物から引き出される。両方のウェイトは次のように相互に接続される。ワイヤーロープの1番の組物28は、ワイヤーシンブルの端末のサポート部品29に固定され、プーリブロック30と中間プーリブロック31を通過し、ワイヤーロープ連結金具32に固定されている。ワイヤーロープの2番の組物33は、ワイヤーロープ連結金具32に固定され、ロープストッパー34およびドラム35を通過し、複数のワイヤーシンブル36によって固定される。ワイヤーロープの3番の組物37は、複数のワイヤーシンブル38によって固定され、ロープストッパー39を通過し、ワイヤーロープ連結金具40に固定される。ワイヤーロープの4番の組物41は、ワイヤーロープ連結金具40に固定され、中間プーリブロック42を通過し、複数のワイヤーシンブル43によって制動させるウェイト27に取り付ける。ワイヤーロープ連結金具32はガイド部品44に沿って移動することができる。ワイヤーロープ連結金具40はガイド部品45に沿って移動することができる。発動させるウェイト26は軸46の周りを回転することができ、ロッグピン47によって固定され、制動させるウェイト27は軸48の周りを回転することができる。更に、保護パネル24を備えたビーム23はサポート49の周りを回転することができる。階段部1の中間踊り場17は、ロックピン50によって固定されている。階段部1の下部フライト18は、ロックピン50と同様のロックピン51によって固定される。装置の機構の操作のためにコントロールパネル52が備えている。
コントロールパネル52が「火災」信号を受信すると、装置の制御アルゴリズムが起動される。最初に、保護装置25のエアシリンダが作動する。保護装置のローラーがディテント機構53から移動し、ロックピン47がトリガーされ、発動させるウェイトがその軸46の周りを回転し始める。発動させるウェイト26は、ワイヤーロープの組物28、33、37、41を通じて制動させるウェイト27を持ち上げ始める。ウェイトの影響下で、階段部1は支持プレート6の中心に対して回転する。支持ローラー5プレート4の穴の端に載る。保護パネル24を備えたビーム23はサポート49に対して回転し、ビーム23の他の端部はカーカス3の角に取り付けられたホイール54を備えたサポートに載っている。発動させるウェイト26は、ウェイトのタングピース55がディテント機構56に接触するまで下降し続ける。ウェイトのタングピース55が移動し、発動させるウェイト26が2つの部分(支持部分57および主要部分58)に分ける。ウェイトの主要部分58は、その速度がゼロに低下するまで慣性によって移動し続ける。この時点で、それはロックピンの上死点59で停止する。ウェイトの支持部分57は、ワイヤーロープシステム、カーカス3、および制動させるウェイト27に接続された状態に残る。重量の減少により、制動させるウェイト27がシステムにおいて支配的な役割を果たし始め、力の方向が変化し、動作の第1段階中に蓄積された慣性力が減少し始める。この時に、中央のロックピン60はカーカス3から落下する。制動させるウェイト27は、システムの速度をゼロに低下させ、階段部1の回転方向を変更し、この瞬間、中央のロックピン60を低速で建物スラブのディテント機構に押し付ける。階段部1は、初期位置に対して垂直な固定位置で停止し、次に、下部フライト18のロックピン51が動作される。下部フライト18は、2本の折りたたみロッド19の長さによって設定された距離の間、自重の作用下で下向きに回転する。次に、中間踊り場17のロックピン50が動作される。中間踊り場17は、パンタグラフ15のプレートによって設定された高度まで下降する。パンタグラフはパワートラスに変換され、中間踊り場17の水平方向を設定し、その後、レール61の空圧駆動が動作される。階段部1のすべてのレールにはカウンターウェイト62が設備されているから、固定を取り外した後、上部踊り場14の左右のレール、上部フライト16の左右のレール、左側の複合レール20、右側のレール21、中間踊り場17の背面22のレール、および下部フライト18の左右のレールが展開する。すべてのレールのロッドには固定バー63があり、レールの展開後自重で落下して、レールを垂直位置に固定する。各レールには、カウンターウェイト62が備えたロッド、レールを固定するロックピンのためのブラケットが備えたロッド64、および手すり65がある。中間踊り場17の左側の複合レール20には、手すり66と穴あきプレートがある。手すりのロッド間は、レール67で満たされている。レール67は、Z字型のプロファイルの形で作られ、レールの右側と左側に下部と上部リブが配置されている。レール67の中央部分には両方のリブがあり、レール67の上部および下部には一方のリブのみが残っている。これにより、レールのこの要素の全長に沿った剛性が確保される。レール67の両方のリブは、90°とは異なる角度で作られている。それらは互いに入り、ヘリンボーン構造を形成し、保管中にレールを折りたたむことを可能にする。
高層ビルからの緊急避難装置が、各フロアから煙がない安全な外部空間への出口を備えた階段を構成する。装置は建物のファサードに沿って配置される。チャンネル(溝形鋼)で作られたカーカスが含まれており、中にあるリングの周囲に支持ローラーが配置されている。本装置は、カーカスに溶接されたプレス成形の正方形で作られたレール付きの上部のプラットフォーム、レール付きの上部の階段のフライト、プレス成形の正方形で作られたレール付きの上部の中間踊り場、レール付きの下部の階段のフライトからなる。カーカスは、上部フライトと上部のパンタグラフで階段の中間踊り場に接続される。下部フライトは下部のパンタグラフで中間踊り場に接続される。中間踊り場の水平位置は上の支線ワイヤーによって設定され、下部フライトのステップの方向は上の支線ワイヤーによって設定される。階段レールは空圧駆動によって上がる。レールは垂直位置にラッチで固定されている。手すりのロッド間は、ワイヤーロープで作られたレールで満たされている。中間踊り場のレールは複合であり、3つの相互接続された部分で構成されている。ロックピと制御装置、建物のファサードの要素と同一平面上にある保護パネルを備えたビームは階段が回転しないようにする。 カウンターウェイトと偶力を生み出す上下のローラーは階段を水平位置に保持する。軸を中心に回転できるウェイトはワイヤーロープとブロックシステムによって階段を回転させる。1つのダンパーは階段を元の位置に対して垂直に停止する。2つのダンパーはウェイトを停止する。階段のカーカスの特徴は、中央フレーム、左側フレーム、右側フレーム、及び閉鎖フレームの4つの部分で構成されており、輸送後にネジで固定されていることです。支持ローラーは、建物のスラブに取り付けられた支持プレートに配置され、カーカスに溶接されたプレートの穴の内面に寄りかかる。カーカスに溶接されたプレス成形の正方形で作られたレール付きの上部のプラットフォームとレール付きの上部フライトも含まれている。カーカスは、上部フライトと上部のパンタグラフで階段の中間踊り場に接続される。パンタグラフは、中間踊り場の水平方向を設定する2つのパワートラスに変換する。下部フライトのステップ方向は2本の折りたたみロッドによって設定される。ロッドの上部はカーカスに取り付けられ、ロッドの下部は下部のフライトの下部に取り付けられている。階段のレールにはカウンターウェイトが設備されて、空圧駆動で作動しているロックピンを取り外すと、レールが自動的に上がる。レールの垂直位置の固定は、自重で落下するロッドによって実行される。手すりのロッド間は、補強リブを備えたプロファイルで作られたレールで満たされている。間踊り場のレールは、互いに独立した3つのレールで構成されている。左側、右側、および後ろのレールである。左側のレールは複合であり、2つの相互接続された部分で構成されている。上と下のローラーは階段を水平位置に保持し、偶力を生み出す。階段の回転と停止は、発動させるウェイトと制動させるウェイトによって可能になる。両方のウェイトはガイド部品に沿って移動する複数のワイヤーロープとワイヤーロープクリップで架構に接続される。回転後、発動ウェイトは主要部分と支持部分に分けられる。この装置には、上死点で発動ウェイトの主要部分を停止するロックピンと、制動ウェイトと一緒、回転後にカーカスから落下し、階段の元の位置に対して垂直に停止する中央ロックピンが含まれている。
ロシア連邦の特許登録簿にある特許へのリンク